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三河歳時記

豊橋三大祭り・鬼祭り
(2001.2)

鬼祭り 鬼祭りについて
毎年、2月10日、11日に行われる鬼祭りが今年も開催されます。鬼祭りは1000年余り前から続いている豊橋の代表的なお祭りで、昭和55年1月には国の重要無形民族文化財に指定されました。豊橋の三大祭りの一つといわれています。
(2月「鬼祭り」、7月「祇園祭」、10月「羽田祭り」)

鬼の置物

鬼まんじゅう
鬼まんじゅうは子供の頃
から慣れ親しんだお菓子
豊橋市八町通りの安久美神戸(あくみかんべ)神明社で毎年行われるのですが、このお祭りで一番注目されるのが「赤鬼と天狗のからかい」です。由来は高天原の大神様のところへ暴ぶる神(赤鬼)が現われ、蓄えてある穀物を撒き散らすなどのいたずらをするのでそれを見かねた武神(天狗)が赤鬼をこらしめようと追い払うという話に基づいているそうです。

赤鬼は天狗に再三挑戦しますが、大神様のお恵み深い御徳を身に付けた天狗にはかなわず、やがて戦いに負けます。赤鬼はお詫びのしるしにタンキリ飴の土産を置いていくのですが、このタンキリ飴を食べると厄除けとなり、夏病みをしないと言われています。戦いに負けた赤鬼は、神社の外へ出てタンキリ飴と白い粉を撒きながら町内を駆け回り、見物客は白い粉を浴びて真っ白になりながらタンキリ飴を拾いあいます。

赤鬼の他に、青鬼、子鬼もいて、青鬼は10日に岩戸舞があります。また、いくつかの町内を駆け回るので、寒い季節にもかかわらず、鬼役の人も周りの人も汗だく。特に、子鬼さんは、本当に子供さんの役目なので大変です。

当日は神社の回りにはたくさんの屋台が並び、とてもにぎわいます。また、近所の和菓子屋さんでは、「鬼まんじゅう」というお菓子もあって、鬼まつりの時に食すると格別な趣があります。「鬼まんじゅう」と言っても中にあんこが入っているような一般的なおまんじゅうとは違います。

2〜3cm角に切ったサツマイモに小麦粉のころもを被せて蒸したもので、東海地方ではかなり知られたお菓子です(以前からあるお菓子なのですが、ローカル放送局でここのところよく取り上げられていました)。形も不思議で、鬼が島にサツマイモの岩がごろごろころがっている感じなのですが、半透明な白い地(薄く黄色にそまっています)の中に、黄色いサツマイモがちらばっていて、甘すぎず、噛んだときの感触が後を引きます。簡単な材料でできるので、家庭でも作ることができるヘルシーなお菓子なんですよ。

追っかけ、鬼祭り!

さて、当日。安久美神戸(あくみかんべ)神明社にたどり着く前に駐車場がなく、神明社で行うメインの神事を写真撮影するのは早々に断念。(来年の宿題にして下さい。とりあえず豊橋市役所の写真で雰囲気を味わって頂ければ...。)そこで今回は、ジモティーのお楽しみ、神明社を出た鬼さんの追っかけをすることに方針変更と相成りました。

鬼さんは、赤鬼、子鬼(赤)、青鬼(子供が演じる)がいて各町内を駆け回ります。全部は追いかけることができないので、10日は青鬼、11日は子鬼(赤)と両日ともに子供が入った鬼さんを追跡することに。それぞれ担当の町内があって、青鬼は八町通り、子鬼(赤)は札木町に会所があることを学習し、知り合いの人に凡そのコースと到着時間を教えてもらって作戦を練りました。

なんと、魚町にも鬼は現われる

魚町青鬼4

魚町青鬼1

魚町青鬼3

魚町青鬼5

そうでした、何のことはない弊社魚町本店にも毎年子鬼さんが立寄っていくではないかと思い出し、両日とも魚町本店を基点に撮影ポイントを設定。魚町は元々神明社のテリトリー外。しかし、札木町の隣に位置し関係も深いので、ご寄進のあった家々には立ち寄るということらしい。(基本的に各町内を廻り立ち寄るところはご寄進のあった家々ということになっている。)10日は、午前中に青鬼を魚町で待ち受け、夕方は八町通りの神明社から少し離れた知人宅でもう一度邂逅することに。

左の写真を見て下さい。これは魚町本店に近づいてくる青鬼です。以外と小さいと思いませんか。小学校5年生の男の子が中に入っているからです。よく見ておいて頂きたいのですが、鬼の周り、粉で白くなった人も少ないですし、道路も白くありません。やはり、魚町がテリトリー外のためなのでしょうか。

走りながら、「青〜、青〜」と叫んで近づいてまいります。時代ですかね、鬼も茶髪ですが、介添え役も茶髪が増えました。

このあとご一行は、弊社魚町本店に雪崩れ込みます。一度、入り口前で立ち止まり、真っ直ぐに向き直ると、「青〜、青〜」と大きな声を出して一気に中に入ります。扇子に青鬼と書いてあるのが見えるでしょうか。

さて、下の写真はお店の中のものです。左側が顔のアップ。青鬼は、緑色の手袋をしているのです。少し分かり難いのですが、右手で小さな子供の頭を撫ぜています。これをしてもらうと、1年間病気に負けず元気な体になると言われております。順番待ちですね。

右側は弊社の社員が撫ぜてもらっております。大人もOKなのです。この時の店内は、先ほどの「青〜、青〜」という声や、小さい子供(2歳くらい)の泣き叫ぶ声やら、人々の笑い合う声やら、何かエネルギー充填120%の状態になっています。

さすがに、店内では粉は撒かれません。商い中ですから配慮して頂いておるようです。

はぁー。疾風のごとく立ち去りました。

遂に粉を浴びる

八町通青鬼1

八町通青鬼1
さて、私は一仕事(勤務中ですよ)すませ、時間も夕方。八町通の同級生宅で青鬼さんを待ち受けます。ビールを飲みながら話し込んでいると、外では何やら騒がしい声。数十秒で一気に左の写真の状態になりました。

1日中走り回っているので、多分青鬼さんも介添え役もかなり疲れている筈。なのになんと元気なこと。会所に戻るまで残り少ないからか、お酒の魔法か(介添え役さんだけですが)、叫び声は午前中より板に付いております。

左の写真、ご覧ください。粉もタンキリ飴もこのように飛び交います。逃げていくお母さん(笑ってますが)に抱かれた女の子は、さあ泣いているか笑っているか。実はお母さんと一緒で大喜びしておりました。ガレージの陰で粉の直撃を受けないようにカメラを守っている冷静な私の観察では、泣き叫ぶのは女の子ではなく男の子であるというのがこの日の結果と相成りました。

右側の写真。八町通のK谷氏。右手の差し入れの焼き鳥がなんともいえない雰囲気です。やっぱりお腹はかなり空いているのでしょう。

そして誰もが粉の洗礼を浴び、私も後ろから忍び寄ってきた子供たちの一撃を受け(カメラは死守)、なんとも「この雰囲気は中毒になる。参加するのはなんて楽しいんだ」という感想を抱くのでありました。

はぁー。立ち去った後のこの虚脱感はなんなのだ・・。これこそ「お祭り騒ぎだ!」
八町通青鬼1

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